ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスターシティのプレミアリーグ優勝が決まりました!これは4年で3度目のリーグ優勝となり、初優勝の2011-12シーズンから10年間で5度の制覇となります。
昨シーズンは11位に低迷したマンチェスターシティが今シーズンはなぜ優勝することができたのでしょうか?この記事では、マンチェスターシティの強さの秘密に迫ります。
ここでは優勝した理由について、以下の2つについて解説します。
マンチェスターシティは、今シーズンに臨むにあたり、得点されるリスクの低めるために防御を強めるようにしました。まず、グアルディオラ監督は右サイドバックのジョアン・カンセロを中盤に移すことで、センターの防御を固めました。
チーム全体でコンパクトな陣形を保つことで、全体的に防御に力を入れたフォーメーションとしたのです。
また、プレッシングの強度を測る指標として注目されている新しい指標、PPDA(Passed allowed Per Defensive Action)についても大きな変化がありました。
PPDAとは、(敵陣で)チームが許すパス本数(すなわち、相手が試みたパス本数)を守備アクションの回数で割って算出されます。つまり、ゴール前にバスを停めて自陣での相手のボール保持を許すチームは、高いPPDAを記録するということになります。
そして、積極的に相手にプレッシングをかけるチームは、PPDAが低いことを意味します。
このPPDAは、グアルディオラ監督の最初のシーズンである 2016/17 年は8.3でした。しかし、防御に焦点を当てた2020/21 年、マンチェスターシティの PPDA は平均して 11.5 までに上昇したのです。
昨シーズン、マンチェスターシティの相手チームの命中したショットの割合 は41.1%と非常に高く、 20 位にランクされました。しかし、フォーメーションの変更により、今シーズンは命中率が35.3%にまで下がり、ランキングでも 11 位に上昇しました 。
このように守備を強化したことにより、相手チームが得点しにくくなったのが、マンチェスターシティが優勝した理由だといえます。
マンチェスターシティは、今シーズンに臨むにあたってフォーメーションを変更しました。
監督が実行した戦術の1つが「フォルス9」です。フォルス9とは「偽りの9番」という意味であり、ストライカーなしでプレイする戦術のことを言います。
ジョゼップ・グアルディオラ監督は38 試合中 13 試合で「フォルス9」を使用し、ベルナルド・シウバ、ケヴィン・デ・ブライネ、イルカイ・ギュンドガン、フェラン・トーレス、ラヒーム・スターリング、リヤド・マフレズなどをローテーションさせることで、選手をマークフリーの状態にし、攻めることに成功しています。
特にイルカイ・ギュンドアンとフィル・フォーデンの機動性はこのフォーメーションに適しており、多数の得点をあげました。
ジョゼップ・グアルディオラ監督は、マンチェスターシティが優勝したことに対して、喜びのコメントを出しています。
しかし、ここまで至る道のりは平たんなものではなかったとも述べています。昨シーズン、マンチェスターシティのシーズン最終結果は11位。リーグ戦12試合で半数も勝つことができず、チャンピオンズリーグ出場圏外になってしまったのです。
そのため、優勝争いとはかなり離れており、目標を失った状態だったといいます。そして、コーチと今後の方針について会議を行ったといいます。
ジョゼップ・グアルディオラ監督は「基本に立ち戻るべきだ」と主張し、それまでの数シーズンで成功していた、4-3-3のシステムで、ボールを支配し、攻撃的なフットボールを展開する戦略を再度取り入れました。このようなチームの再構築が成功し、今シーズンの優勝となったのです。
グアルディオラ監督はバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスターシティでもタイトルを獲得してきました。しかし、今回の優勝については「このシーズンとタイトルは他に類を見ないものだった。最も難しいものだ」と語っています。
また、以下のようにもコメントしています。
「私たちは、このシーズンの優勝をずっと覚えているだろう。私はこのチームの監督であること、そしてこの選手たちを誇りに思う。今シーズン、様々な制約や困難に直面しながらも、このように一貫性を保つことができたのは素晴らしいことで、絶え間ない努力ができた。毎日、成功のために戦い、常に上を目指そうとしている。彼らはとても、とてもたくましかった」
今回のマンチェスターシティの優勝は、選手、ファンにとって非常に記憶に残るものとなりました。それと同時に、ジョゼップ・グアルディオラ監督にとっても、印象的な優勝となったようです。
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